
- グローバルBPO室 プロジェクトマネージャー
国内外のメーカーなど複数の業種・業界でSCMを手がけた実績を持つ。
プロジェクト概要
依頼先は、市場や生産拠点のグローバル化に伴い樹脂製品の増産を計画している大手化学品メーカーA社。
製造する樹脂製品の物流体制の構築を外部の知見を取り入れて実現したいとの意向を受け、物流アドバイザリー契約を締結。
事業戦略や地域特性に基づいた欧州・米州・中国などにおけるロジスティクス・オペレーションの実行性検証と物流・情報をグローバルに統合/一元管理する為の物流管理システムの構築支援を行う。

プロジェクト推進における3つのポイント
当社が本プロジェクトの相談を受けたときには、すでにお客さまの物流部門を中心に新プラント稼動後のSCM仮説がある程度立案されていました。その仮説が、実行可能な案かどうか。実行可能な案に落とし込むには何が不足していて、どのように具現化すべきか。アドバイザーとしての意見がほしいというのが、当初の依頼内容でした。網羅的に多種の調査を行うことは望まれておらず、意思決定までに使える時間は限られており、完璧な答えが出るまで、待ってくれない…となると、限られた情報・時間のなかで、できるだけ選択肢を広げ、意思決定のタイミングを遅らせないよう、いかに後押しできるかがポイントになると感じました。
良い意味でお客さまと同質化せずに距離感を持った立ち位置で、現状を客観視するために、実際に樹脂商品を使用する顧客の目線を意識しながら、コスト・サービスレベル・品質における価値提供のポイント、適切な域内拠点・輸送ネットワーク、荷姿・ハンドリングノウハウ、国・州毎の法令などを含めた様々な実地調査による助言を三井物産の総合力を活かしながら、国内・海外の知見者へのヒアリングを基に進めました。
その仮定において、全体の助言を考え、必要な情報だけを追加調査しながら、助言を修正したり、進化させるようなやり方で、プロジェクトを推進しました。
それぞれの仮定においては、限られた時間軸において、各地域でロジスティクス業務に従事しているグループ会社からシステムや方法論のみならず、実現のための前提条件が明確に情報提供されたことで、具体的な施策としてお客さまに助言できたことがこれまで数多くありました。
お客さまのこれまでのさまざまな歴史的な背景・経緯、日々のオペレーションに奮闘しながらこれまで事業を築き上げてこられたプロジェクトメンバーへの「敬意・共感の気持ちを忘れないこと」を肝に銘じて対話しているつもりです。
いくら合理的で、実現性が担保された助言であっても、心理的な抵抗、壁があればプロジェクトメンバーから納得感を醸成することはできない。人と人の関係性を常に意識し、企業は人で回っているという原点を大事にしながらお客さまからの信頼を日々積み重ねていくことがプロジェクトを推進する上で不可欠だと感じています。

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